縷々
個人の価値観の形成に大きく関わるのは周りの環境だったり。
身につけた常識とは18までに掻き集めてしまった偏見たちらしい。
満たされ続けると慣れが生じる。
その有り難みが薄れていく。
今に至るまでの運命的経緯さえ盲目。
極彩色のアイロニー。
30kg台の華奢で可憐な身体。
睫毛のカーブ。
思い出のラベンダーの香水。
RADWIMPSの子守唄を流しながら
本を読み漁り
70件の未読の中から、大事な人にだけLINEを返し
不在着信を華麗にスルーして
明日はどんな日にしようかと考え
刺激的だったことをその温度のままノートに記し
センチメンタルガールとの話を振り返る
次の日がオフの土曜日の深夜。
自分の過去を一滴も零さないで肯定してくれる人が欲しいという話をした。
でも今もう一度考えると、
別にそんな人を欲してるんじゃなくて、
ただただ
私生活の一瞬でも私のことを脳内に浮かべてくれて
月一程度で顔を合わせてくれて
嫌なことがあってもくだらない笑いに変えてくれて
毎日最低限の連絡だけとってくれて
泣き噦れば無言で抱きしめてくれる
そんな人が欲しいんだなぁ
って思ったんだけど
意外と条件多かった。
強欲な自分に落胆。
身の程をわきまえろ。
本屋で1万円弱購入し機嫌が少しだけ良い。
参考書塗れの中1冊だけ江國香織の短編集を買った。
本編も勿論良かったんだけど、解説が最高だった。