完璧主義
完璧主義だよねって人生で初めて言われた。
そうかな、全然そんなことないはずだけど。
完璧主義が身なりを整えるのは大変だと聞いたことがある。
指先、爪の色。髪の毛の匂い。まつ毛のカール加減。一本ずつ眉毛を整える。
オーラ、色気の類。つま先から踵からほっぺたについてる贅肉まで、全てに気を配って人と会う。一つでも乱れたらもうその日は誰にも合わないなど。
色々大変そう、私は他人から見てそんな風にみらえてるんかな。反語。結構ナンセンス。そんな律儀で真面目に物事進められる人じゃない。というか完璧でもないのに空回りした努力をしていると思われているかと思うと血の気が引く。
完璧主義の人って、自分の粗探しから日々が始まりそうで億劫になりそうだけどそんなことないのかな。
現代文の勉強カタカタして済ませる
森鴎外が元恋人エリスの代名詞として用いた言葉
「哀れなる狂女」つまり馬鹿みたいに狂った女
「生ける屍」つまり生きてる死体
自分が我を失ったがため、彼女のことを欺く結果となったのに
まさかのこの言いよう。
どユこと。
舞姫には森鴎外がエリスを通じて自分探しをするが失敗に終わるといった趣旨があるよう。
エリスと出会うことで自分とは何かを見つめていた。自分探しをエリスを通じて行っていたということらしいですが、ことごとく失敗。
宙ぶらりんの自我の存在しない自分が出来上がってしまったようです。
ここで皮肉なことは、誰も何も悪くないということです。
なのに他人が他人に影響し、影響され合っていく中
誰一人得をしない。
エリスは森鴎外に裏切られたショックでノイローゼにかかり、お腹に子供を宿したまま、治る見込みがない精神の病に侵され終わります。
森鴎外に限っては、エリスをひどい状況に追い込みながらも
エリスとの出会いをいきなり否定しはじめ、彼女の病に侵された姿を嘲笑うのです。そしてエリスがいなくなったことで自身の出世の夢がかなったことで喜び終わります。
何が伝えたいんだろうと思いました。
この先こういう男には気をつけろよという隠しメッセージなのか
相手に依存しすぎると自我が崩壊していくよという忠告なのか
他人に振り回され八方美人でいることは遠回しに多数の人を傷つけるからやめろなのか
答えはわかりません。
高校生でこの内容を学ぶ意味が二十歳過ぎくらいにわかるといい、期待しておく。